今回は、先日厚生労働省から公表された2022年9月分人口動態統計の死者数についてです。
2022年8月分の記事は↓になります。

結論としては
・感染爆発により死者数増加したというのは、信憑性に欠ける
・医療逼迫が原因だとしたら、新型コロナを煽る人たちによる人災
・10月分の人口動態統計を注視する必要がある
・全ての可能性をしっかり調査しなくてはならない
です。
人口動態統計とは、厚生労働省が1年を通して月ごとに
・出生数
・死亡数
・死産数
・婚姻件数
・離婚件数
を集計して公表するものです。
おおよそ2カ月遅れで公表されるため、2022年11月末に2022年9月分が公表されました。
それによると、今年2022年9月の死亡数は12万7040人となり、前年同月と比べて1万1334人増加しています。
2年前の同月と比べると、1万9572人の増加です。
以下のグラフは、人口動態統計で出されているグラフです。
(赤線が今年、青線が昨年です。)

次に、2004年から2022年までの月別死者数の推移のグラフです。

一番上の青線が今年、上から2番目の緑線が昨年です。
少し見にくいので、最近10年間に限定するとと以下のようになります。

死者数は年々増加傾向にありますが、今年の増え方は過去にないようなレベルであることがわかります。
特に、2月・3月・8月・9月は、激増しています。
この死者数の増加の原因として
新型コロナ感染爆発と医療崩壊が原因
と主張している専門家が多数います。
新型コロナを煽って、ワクチンを推進している医者たちですね。
そこで、感染爆発や医療逼迫が死者数激増の原因になっているのかについて、考察していきます。
感染爆発は原因か

まずは「感染爆発」について考えていきます。
以下のグラフは公表されている今年の新型コロナ感染者の推移です。

次は新型コロナ死者数のグラフです。

これらを人口動態統計の死者数と比べてみると、多少のズレはあれど2月・3月・8月・9月あたりに山をつけていることがわかります。
大まかに言えば、どれも似たような傾向のグラフになっています。
「死者数の増加の原因は感染爆発」という根拠は、この辺りにあるのでしょう。
但し、新型コロナ死者数がいくら増えたとしても、全体の死者数の増加には程遠い人数です。
その差は医療逼迫によるもの、といったところでしょうか。
ですが、ここで忘れてはいけないのが、そもそもこのように公表されている新型コロナ感染者数や新型コロナ死者数は全く適切なものではないということです。
新型コロナ感染者数と言われているのは、本当は「PCR検査陽性者数」です。
そして、新型コロナ感染とPCR検査陽性は、全くの別物です。
少しでも調べたらわかることですが、未だにこの事実を認識していない人が多すぎます。
PCR検査を受ければ、感染していようがしていまいが、それなりの確率で陽性になります。
おみくじみたいなものです。
おみくじで陽性を引いた人を感染者に仕立て上げているわけです。
当然ながら、本来の感染者数よりも多くの人を感染者に仕立て上げています。
また、新型コロナ死者数も同様です。
厚生労働省から
PCR陽性であれば、死因にかかわらず新型コロナ死にすること
という通達が出ていますから、PCR陽性であれば交通事故でも自殺でも新型コロナ死にされます。
もちろんその結果として、新型コロナ死者数は大幅に水増しされます。

つまりは、PCR検査をどれだけ受けた人がいるかによって、新型コロナ感染者数も新型コロナ死者数もいくらでも変化するわけです。
実態とはかけ離れることも、十分にあり得ます。
では、PCR検査はどの程度行われていたかというと、以下のグラフを見てください。

2020年からのPCR検査の実施件数が表されています。
今年の2月・3月・8月・9月あたりの実施件数は、非常に多くなっているのがわかります。
要するに「感染爆発」と言われているものは、実際には「PCR検査実施爆発」なだけの可能性が高いのです。
第〇波、などとメディアが煽る
↓
思考停止の大衆が無症状にも拘らずPCR検査に殺到する
↓
陽性者の数が増え、陽性者数を感染者数と嘘をついて集計する
↓
感染爆発の出来上がり
という流れでしょう。
このように見ていくと、そもそも感染爆発なるものが起こっていたかも怪しいものですし、新型コロナで亡くなった人が増えたかも怪しさ満点です。
医療逼迫は原因か

次に、医療逼迫についてです。
ひたすらPCR検査を増やしたところで、大量の無症状の人が感染者扱いにされるだけでは、医療逼迫は起こりません。
発熱外来という無意味な機関は大盛況だったかもしれませんが、人の命を救う医療が逼迫することとはあまり関係のない話です。
しかし医療逼迫に関しては、死者数増加の原因になっている可能性があると思います。
医療逼迫というのは、何も患者が大量にいるときにのみ起こることではありません。
どんなことにおいても需給バランスで決まります。
医療逼迫が起こる可能性があるのは
需要の増加(患者の増加)
供給の減少(医療資源の不足)
の二つが考えられます。
そして実際に、医療資源不足の供給の減少による医療逼迫は、あったそうです。
感染爆発が煽られると、医師や看護師をはじめとした医療従事者がPCR検査をどんどん受け、無症状でも陽性者になり感染者として認定されます。
するとしばらくは自宅待機のような状態になるわけです。
そのような医療従事者が多発すれば、当然医療現場は回らなくなります。
実際に、そのような流れで人的医療資源が不足して、病棟を閉鎖した病院はいくつもあります。
医療逼迫です。
そのような影響によって、死者数が増加したという可能性はあるかもしれません。
このことについては、しっかりと調査をするべき問題だと思います。
このような流れでの医療逼迫の原因は、もちろん感染爆発ではありません。
無駄なPCR検査です。
そしてPCR検査を多くの人が受けたのは、メディアや専門家などが感染爆発などを煽ったからに他なりません。
つまり、医療逼迫によって多くの人が命を落としたとしたら、それは人災であり犯人一味は明確なわけです。
10月分の人口動態統計を注視

とは言え、ここまで考察してきたことは仮説に過ぎません。
感染爆発や医療逼迫が原因ではない、という断定が出来るわけでもありません。
ですから、2022年10月分人口動態統計の死者数を注視しましょう。
12月下旬あたりに発表されるはずです。
新型コロナ感染者数も死者数も、10月は少なくなっています。
もちろん、医療逼迫も起こっていませんでした。
もしそのような状況だった10月も例年より死者数が多くなっていたら、「感染爆発」「医療逼迫」が原因とする主張が決定的に矛盾することになります。
恐らくですが、10月の死者数も多くなっていると思います。
まとめ

・感染爆発により死者数増加したというのは、信憑性に欠ける
・医療逼迫が原因だとしたら、新型コロナを煽る人たちによる人災
・10月分の人口動態統計を注視する必要がある
死者数増加の原因はワクチンだと断定する人たちもいますが、断定は危険です。
もちろんワクチンが影響している可能性は十分ありますし、むしろ非常に高いとは思います。
しかし、重要なのは全ての可能性についてしっかりと調査することです。
全ての可能性を排除したり盲信したりせず、調査するべきです。
現状は、ワクチンの可能性を完全に否定して調査する気配すらありません。
そのことが何よりも問題なのです。
何か都合が悪い事でもあるのでしょうかね。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。