今回は、「目覚めた人」が陥りがちな罠についてです。
結論としては
・目覚めた人は考え方が偏る傾向にあり、盲信しがちになる
・非常に強いバイアスがかかっていて、行き過ぎた考えになる傾向がある
・物事を俯瞰的に見て、広い視野を持つことが大切
となります。
新型コロナ茶番で、世の中の様々なことがおかしいことに気付いた人を「目覚めた人」と呼んでいるようです。
確かに新型コロナ茶番に限らず世の中は嘘で塗り固められていて、おかしなことだらけです。
そのことに新型コロナをきっかけに気付いた人たちは、確かに「目覚めた」というのは適切な表現なのかもしれません。
しかし気付いてしまったからこそ、陥りがちなことがあります。
今回は、そのことについて考察していきます。
厳しい状況

「目覚めた人」は基本的には厳しい状況にいます。
世の中が嘘やおかしいことで溢れていることに気付いている人は、コロナ茶番で増えたとはいえ、世の中的にはごく少数です。
ですから、そのような人たちは
・陰謀論者
・変なことを言う人
・関わらない方が良い人
というようなレッテルを貼られてしまうことが少なくありません。
自分たちは正しいと信じていて他の人たちにもそれを伝えたいと思っているにも拘らず、世の中の大多数はそれに否定的で、むしろ非難されたりするわけです。
非常に厳しい状況ですよね。
そのような状況になると、人は同じ考えを持った少数派で団結するしかなくなります。
その結果、その団結力は強いものになります。
団結するためには、共通の敵を持つことが良い手段になりますが、図らずもそのような状況いなっているというわけです。
盲信して行き過ぎる

そのような状況ですから、「目覚めた人」は自分たちの考えに沿った意見や研究結果に対しては、盲目的になりがちです。
そしてそれを強く主張しすぎることが多々あります。
盲信して行き過ぎてしまうわけですね。
物事のほとんどは、白か黒かではありません。
常にグレーだと思った方が良いと思います。
しかし、相手の主張していることが黒だと思い、自分の主張していることは白だと考えてしまうのが人間です。
少数派の時は、特にこの傾向が強く出がちです。
相手の言うことを否定するために、自分たちの考えや主張が極端に偏ってしまうのです。
そして、そのことに自分たちは気づくことが中々できません。
仕方ないと言えば仕方ないのですが、考えが偏り過ぎることは危険です。
例えば新型コロナ茶番において、マスク着用に反対する場合には、「マスクにウイルスを防ぐエビデンスはこれまで一つもない」と主張したりします。
このことについては、全くその通りですから、何の問題もありません。
その反面、イベルメクチンがワクチン後遺症に効果があるとか、新型コロナに効果があるとかいう情報があります。
シェディングに効くという話もあります。
このような情報に対して、「目覚めた人」はワクチンに対する対抗手段のように考えて盲信しがちです。
イベルメクチンそのものを評価しているというよりは、アンチワクチンとして何かを求めているような感じです。
断っておきますが、イベルメクチンについて否定しているわけではありません。
臨床的に効果を実感されている人が多いのであれば、効果は確かにあるのかもしれません。
個人的な判断で使用することには、何の問題もないと思います。
しかし、あくまでもエビデンスが確立されていないものであることを忘れてはいけません。
つまり、確定事項として扱うべきものではないのです。
「効果がある可能性がある」くらいにとどめておくべきなのです。
エビデンスが確立されていないものを盲信して、それをあたかも事実かのように他人に押し付けたり勧めたりするのは、マスクを強要する人と変わりません。
エビデンスを盲信しすぎるのも危険ですが、科学的に証明されていないことを事実として扱うことも、非常に危険です。
「目覚めた人」というのは、そのように盲信して行き過ぎてしまう傾向があるように感じます。
広い視野を持つことが重要

そのような状態にならないためには、広い視野を持つことが大切になります。
広い視野を持つためには
・自分に状況によるバイアスが強くかかっていること
・世の中に絶対的なことはないこと
を意識することが大切になります。
「目覚めた人」は様々なことに気付いてしまったがゆえに、憤りや悲しみを感じている人は多いと思います。
そのため、自分の周りの人に気付いてもらいたいという思いや、世の中を良くしたいという思いが強くなってしまうことが良くあります。
もちろん、悪いことではありません。
むしろ良いことだと思います。
しかし、そのような思いが強く出てしまうことで、視野が狭くなってしまうのです。
自分たちが絶対に正しいと思い込み、肩身が狭い思いをしている自分たちの状況が、自分たちのバイアスになってしまうのです。
それによって、行き過ぎた主張をしてしまうことも多々あります。
ですから、自分がそのような状態にあることを認識しましょう。
人は合理的に判断できない生き物です。
非合理的な判断や行動をしてしまいます。
そのことへの対抗策は、自分が非合理的であることを理解して意識することしかありません。
まとめ

・「目覚めた人」は正義感から、盲信して行き過ぎてしまうことが多い
・自分にバイアスがかかっていることを意識して、視野を広くする
残念ながら、他人を変えることはできません。
人が変わるときは、常に自発的です。
出来ることは、変わるきっかけになる可能性のある情報を提供するくらいです。
前のめりになり過ぎてしまうと、冷静な判断も出来なくなります。
他人に求めすぎず、地道にやっていきましょう。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。