健康・医療

正しい検査と診断の考え方

正しい検査と診断の考え方

今回は、医療における「正しい検査と診断の考え方」についてです。

 

結論としては

・検査は疾患を絞り込むために使うことが多い

・診断は除外診断による場合が多い

です。

 

新型コロナウイルスの診断は、PCR検査のみで確定診断としています。

その結果を多くの人が信じていることからもわかる通り、何か一つ検査をすれば病気の確定診断が出来ると思っている人が多くいます。

 

しかし、実際にはそんなことはありません。

一つの検査などで病名を確定できることなど、ほとんどありません。

 

PCR検査は体外にウイルスなどが付着していることを調べる検査ですから、体内にウイルスなどが侵入して感染しているかなどは分かりません。

ですから、感染症の診断には不向きな検査です。

しかし、それだけではなくPCR検査一つで確定診断にしていること自体が、診断の概念としておかしいのです。

 

それでは、どのような検査をして診断するのが正しい手順なのかについて説明していきます。

 

検査は絞り込むためのツール

通常、何か症状などがあって病院に行った場合、まず診察を受けます。

診察とは

・問診

・視診

・触診

・聴診

を行うことです。

 

この段階で、医者は様々な疾患の可能性を考えます。

その時の症状や経緯などから、考えうる疾患をリストアップしているわけです。

しかし、ほとんどの場合はたくさんの疾患が選択肢として存在することになります。

絞り切れないわけです。

 

症状が軽く、可能性として考えた疾患がどれも安静にしていれば治るようなものであれば、この段階で終わりのこともあります。

しかし症状や状態などから、もっと精度を上げて診断しなくてはならない場合は、選択肢から絞り込んでいかなくてはなりません。

 

その絞り込みをするのが検査です。

例えば、レントゲン検査や血液検査などです。

何かの検査の所見から、何か一つの疾患を特定できることもあるでしょうが、そのようなことは結構なレアケースです。

通常は、検査をして絞り込む、そしてまた違う検査をして絞り込む、というように徐々に絞り込んでいくイメージです。

 

例えば、診察でA、B、C、D、Eの疾患が選択肢としてあがったとします。

そこで血液検査をして、その所見からDとEが消えたので、次にレントゲン検査をしてCが消えます。

するとAとBが残るので、PCR検査をしてAと診断する、というような流れです。

PCR検査は、基本的に感染症の診断には不向きですが、このような限定的な使い方なのであれば、有効に使うことも可能です。

 

どれだけ検査を行うかなどは状況にもよりますが、一つの検査で一発で決まることは珍しいです。

また、当然ながら最初の診察で選択肢をリストアップすることは、診断のための前提条件になります。

 

多くの場合は除外診断

このように絞り込んでいくことで診断する方法を「除外診断」と言います。

多くの場合は、この除外診断を行っています。

除外診断をすることで選択肢を絞っていき、最終的に確定診断につなげるというイメージです。

 

例えば、右上の歯のどこかが痛いという訴えの患者さんを診察したとします。

視診などで右上の領域の歯の状態や歯茎の状態をチェックし、様々な可能性を考えます。

(本来は錯覚なども考慮して、右下なども疑います。上と下はよく錯覚します。)

その後にレントゲンなどを撮って、目では見えない部分もチェックします。

この時、一番後ろの歯が大きな虫歯だったとします。

しかし、それだけでは一番後ろの歯が痛みの原因かは確定しません。

この段階ではあくまでも

一番後ろの歯の虫歯は、痛みがあってもおかしくない

というところまでです。

 

その歯が痛みの原因だと確定するためには、他の歯や歯茎に問題がなく痛みが出ることはないであろうことも考えなくてはなりません。

他の部位に問題がないと判断して初めて、一番奥の歯を原因と診断します。

除外診断をして、確定診断するということです。

 

但し除外診断から確定診断をしても、100%確定というわけでもありません。

「最も可能性が高い」というレベルまでです。

どんな状況で合っても、盲信は危険です。

 

新型コロナ診断の異常さ

多くの場合、診断はこのような流れで行います。

常に他の可能性も考えながら、確率的に高いものを選んでいくわけです。

 

ですから、診断をする上で絶対的に必要な前提条件は、「診察をすること」になります。

診察をすることで、ある程度の選択肢をリストアップすることが出来ます。

そして、診察をしてリストアップすることが出来るのは、当然ながら専門的な知識を持った医者です。

医者の存在価値の大半は、診察したうえでどのような検査が必要かを判断できるということだと言っても、過言ではありません。

 

しかし新型コロナの診断は、PCR検査のみで行われています。

PCR検査自体が感染症の診断に不向きなだけでなく、そもそも診察もせずに一つの検査だけで診断しているのです。

こんな方法で確定診断を出すなんてことは、医学的にもあり得ないことですし、普通に考えてもおかしいのがわかるはずです。

 

PCR検査を用いるにしても、診察などを行ったうえで、絞り込みの一つのツールとして使えるレベルです。

PCR検査でない検査にしても、それは同様です。

 

最も確定診断に近いと考えられている生検(組織を顕微鏡で見る)でも、ある程度絞り込めていなければ難しいです。

生検でも単体で確定診断することなど、あり得ないことなのです。

(少なくとも部位などを特定しなくてはいけませんし、生検するということはある程度めどを立てているということでもあります。)

 

症状があろうがなかろうが、PCR検査単体で確定診断にしていることは、異常極まりない暴挙とすら言えるのです。

 

まとめ

まとめ

・診断の多くは除外診断から確定診断につなげる

・検査は選択肢を絞り込むためのツール

・診断する上で、医者が診察することは絶対必要な前提条件

新型コロナでの診断は、明らかに実態を無視して嘘の「感染者数」を増やすためです。

また、新型コロナだけでなく高血圧なども同様です。

140超えたら自動的に高血圧にされるというのは、めちゃくちゃにも程があります。

身体の様々な状況を見ながら、その人に合った血圧を判断しなくてはなりません。

それなのに、一律の基準値があること自体が異常なのです。

 

これらのことは、病気を増やすことで利益を得たり、世の中を動かそうしている連中が作り上げているものです。

多くの人々は、ただ騙されているだけです。

思考停止の人たちは全滅です。

 

しっかり学んで自分の頭で考えてください。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。