社会

プーチン大統領の思惑

プーチン大統領の思惑

今回は、「プーチン大統領がウクライナに侵攻した理由」についてです。

 

結論としては

・ウクライナ侵攻は、大きな意味では「グローバリズム vs ナショナリズム」

・プーチン大統領は、グローバリズムと戦っている

・アメリカの前トランプ大統領も、グローバリズムと戦っていた

です。

 

未だにロシアとウクライナの間の戦争状態が収束しません。

一刻も早く戦争状態が終わってもらいたいですが、なかなか出口が見えない状況です。

 

日本でもこぞってメディアが報道していますが、どこも同じようなことしか言っていません。

・狂人プーチンが、ウクライナ侵攻という暴挙をしている。

・ロシアの一方的で理不尽な行為。

・ロシアが悪者で、欧米は正義で、ウクライナは被害者。

といった論調ですよね。

要は

頭のおかしいロシアのリーダーが大暴れしている

というものです。

 

まあ日本のメディアは、欧米の報道を日本語にしただけのようなものですから、当然欧米などの西側諸国から見た偏った報道になるわけです。

しかし普通に考えれば、そんなわけが無いに決まっています。

ロシアという大国を長年束ねてきた人間が狂っていて、何の理由もなく世界的に非難されるような行動をするわけなどありません。

様々な理由や背景があるのは当然です。

そのような理由や背景を一切無視しているのが、今の世の中なのです。

 

もちろん、人と人が命を奪い合う行為は、絶対にするべきではありません。

ですが、一方的に善悪を決めつけて判断すれば、また同じことを繰り返すことになるのではないでしょうか。

平和な世の中を作るためにも、冷静に客観的に判断する必要があります。

 

今回は、プーチンのウクライナ侵攻の理由について、メディアで報じられていない面から説明します。

 

グローバリズムとナショナリズム

世界や国に対する考え方を大きく分類すると

・グローバリズム

・ナショナリズム

の2つがあります。

 

それぞれを非常に大まかなに言うと

グローバリズム

世界全体の一体化を進める思想

 

ナショナリズム

経済や政治などを国家単位で考える思想

となります。

 

グローバリズムは国境を無くして国際社会を作っていく考え方で、ナショナリズムは自分の国の利益ありきで国際社会を作る考え方です。

実際には「グローバリズム」「ナショナリズム」共に、様々な使い方をされて意味も多岐にわたりますが、大まかなイメージとしてはこのようなものです。

 

そして現代の大きな流れとしては、世界はアメリカの主導によるグローバリズムに向かっています。

いわゆるグローバル化です。

グローバル化社会などと言われていますよね。

 

しかし、グローバル化の良し悪しは別として、現代のグローバル化はアメリカなどによる押し付けグローバリズムとも言えます。

「民主主義・自由主義・資本主義」を前提としたグローバリズムが、唯一無二の正解であるというように、世界のグローバル化を進めているのです。

それが正解なのか不正解なのかの判断は容易ではありませんが、現実的にそのような流れだということです。

コロナ茶番による国境封鎖などで、以前よりもナショナリズムへの意識が高まっているのは事実ですが、大枠ではグローバル化と言っていいと思います。

 

プーチンはナショナリスト

世界の流れがグローバリズムに向かっているのに対して、プーチン大統領はナショナリストです。

ロシア国民の利益や繁栄や幸福こそが第一で、ロシアの国益こそが最優先の目的だということです。

一国の国家元首が、そのように自国の国益を最優先することは、当たり前です。

 

しかし、グローバリズムを目指す人たちにとっては、ロシアは邪魔な存在です。

世界の国の中で、食料・エネルギーなどの資源・軍事など全ての面において自給自足できるのは、アメリカとロシアだけです。

そのような意味で言えば、世界の本当の大国というのは、アメリカとロシアのみと言えるかもしれません。

つまり、グローバリズムを進めてボーダレスな世界を作るためにも、ロシアは障壁になるということです。

 

また、もちろんロシアは欧米とは対極の東側諸国です。

資本主義の欧米諸国に対して、いわゆる社会主義の国です。

 

大まかには、このような対立軸が存在することで、西側諸国はプーチンを失脚させたいわけです。

実際に、2014年のウクライナ危機では、ウクライナの新ロシア政権が倒されて新欧米政権になりました。

その動きを察知して、プーチンはクリミアを先手を打って取りに行ったわけです。

あのウクライナ危機をロシア側から見れば、西側のグローバリストたちが先導して引き起こしたクーデターでしょう。

アメリカなどが背後にいるのは、明白ですからね。

 

そのような経緯もあり、グローバリズムを進めたい勢力は、ロシアを追い詰めていたわけです。

ロシアからすれば

やらないとやられて、国の存亡にかかわる

という状況だったと言えるのです。

 

トランプとプーチンの共通点

プーチンと同様に、ナショナリストとしてグローバリストたちと戦っていた人がいます。

それが、アメリカ前大統領のトランプです。

単なるナショナリストというわけではありませんが。

 

アメリカが主導して進めているグローバリズムですが、決してアメリカも一枚岩だというわけではありません。

トランプは、アメリカ人のアメリカ人のための政治を行っていたのです。

 

メディアではトランプバッシングばかりでしたが、嘘ばかりの明らかな情報操作でした。

しかも2020年の大統領選では、史上最悪とも言える不正選挙でバイデンが大統領になりましたよね。

選挙が不正だった証拠は数えきれないほど挙がっているのにも拘わらず、バイデンが大統領になってしまいました。

 

バイデンやヒラリー・クリントンなどは、もちろんグローバリストです。

そして、誰もが知る通り、中国共産党と密接なつながりがあります。

現在、グローバリズムが進んで最も利益を得ているのは、アメリカではありません。

もちろんEU諸国などでもありません。

中国の一人勝ち状態なのです。

 

プーチンやトランプは、このようなグローバリズム勢力と戦っていると言えるわけです。

 

まとめ

・プーチンはナショナリスト

・ウクライナ侵攻は、「グローバリズム vs ナショナリズム」とも言える

・トランプ前大統領も、ナショナリストでグローバリズムと戦っていた

今回説明した内容は、非常に大まかな枠組みのみです。

実際には、もっと様々な思惑などが絡み合っていて、大きくナショナリストとグローバリストに分けられるわけではありません。

しかし、大まかな枠組みとしての対立軸を理解することで、情報などがどこから流れてきているのか意識して考えることが出来るようになります。

そして、自分でいろいろと調べることで、さらに深いことがわかるようになっていきます。

 

世界の流れがナショナリズムに傾くのか、グローバリズムが進んでいくのか、それとも中間くらいに落ち着くのかはわかりません。

また、何が最も良い社会なのかもわかりません。

世の中の争いには、完全な善や完全な悪など無いのです。

お互いの思惑や利益がぶつかり合う結果として、争いが発生します。

 

しかし、私たちに流れてくる情報というのは、一方からの圧倒的に偏ったものでしかありません。

それを全てだと勘違いしてしまうと、物事の本質を見ることはできないのです。

 

もちろん戦争などは絶対に避けるべきものですが、今回のウクライナ侵攻はロシアが引き起こしたのと同様に、アメリカなどが引き起こしたのも事実です。

そしてYouTubeやブログなどの記事は、西側からのものだけが流されて、ロシア視点のものなどは削除されていくのです。

コロナやワクチンや気候変動問題など、あらゆることでも当たり前のように行われてきた言論統制です。

 

流れてくる情報だけに踊らされているのは、家畜なのと変わりません。

そして、そのような世界を作ろうとしている人たちがいることをよく考えるべきです。

 

よく調べて勉強して、多方面から物事を見て考えましょう。

テレビなどから流れてくる情報だけを信じていては、一生真実に辿り着くことはありません。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。