健康・医療

ジャンクフードを我慢する科学的方法【2分で出来る】

ジャンクフードを我慢する科学的方法

今回は、ジャンクフードを食べないようにする方法についてです。

 

結論としては

食べたいジャンクフードの匂いを2分以上嗅ぐことで、ジャンクフードを我慢しやすくなる

となります。

 

ジャンクフードとは

栄養価のバランスを著しく欠いた食品のこと

を言います。

高カロリー・高塩分で、ビタミン・ミネラル・食物繊維などの栄養素がほとんど含まれていません。

 

ジャンクとは、「ガラクタ」「屑」という意味ですから、「食べる価値のない食品」ということです。

健康にとって悪影響でしかなく、もはや食品と呼ぶのすら憚られるようなものです。

まさに、百害あって一利なしです。

 

しかしジャンクフードは、世の中に広く普及していますよね。

消費者のニーズがあるからです。

誰もがジャンクフードは健康に悪く、食べるべきではないとわかっているのに、なかなかやめられないのです。

 

その理由として、非常に強力な依存性があります。

ジャンクフードは、糖質と脂質にまみれていますからね。

糖質依存症になってしまい、ついついまた食べたくなってしまうのです。

もちろん、ジャンクフードを売っている側は、そのようなことを計算して作っています。

売る側の考えていることは、消費者の健康などではなく、いかに消費者を依存させるかです。

糖質中毒が脳と身体を壊す
糖質依存症が脳と身体を壊す糖質は肥満の原因であり、生活習慣病の根本的原因と言えます。糖質には非常に強い依存性があるため、ほとんどの現代人は糖質の摂取が過多になっています。基本的には糖質を避けるくらいがちょうどいいのです。特に精製された糖質は控えるべきです。...

 

このように食べるべきではないのに、なかなかやめられないジャンクフードですが、実は食べないようにする確率を上げる方法があります。

しかも、科学的に証明されている方法です。

その方法は、視覚や嗅覚を使って、「感覚退屈」という現象を起こして利用するものです。

 

それでは、ジャンクフードを我慢できる科学的に証明されている方法について、説明していきます。

 

ジャンクフードと匂い

2019年にサウスフロリダ大学が、ジャンクフードと匂いの関係についての論文を発表しました。

この論文では、3つの実験をしています。

それぞれの実験内容と結果は、以下の通りです。

 

実験①

A群:りんごの匂いを嗅がせる

B群:ピザの匂いを嗅がせる

その後の食事で、何を食べたのか調べる実験

結果

A群(リンゴの匂い)は、40%の人がジャンクフードを食べた

B群(ピザの匂い)は、21%の人がジャンクフードを食べた

 

実験②

A群:チョコクッキーの匂いを嗅がせる

B群:イチゴの匂いを嗅がせる

その後スーパーで、どのようなものを買物するかを調べる実験

結果

A群(チョコクッキー)の方が、B群(イチゴ)より健康的な食材を買う確率が上がった

B群(イチゴ)の方が、A群(チョコクッキー)よりお菓子を買う確率が上がった

 

実験③

A群:チョコクッキーの匂いを30秒嗅がせる

B群:チョコクッキーの匂いを120秒以上嗅がせる

その後の食事で、何を食べたかを調べる実験です。

結果

A群(30秒)は、45%の人がジャンクフードを食べた

B群(120秒)は、22%の人がジャンクフードを食べた

 

これらの実験からわかることは

・ジャンクフードの匂いを嗅ぐと、ジャンクフードを欲しにくくなる

・健康的な食材の匂いを嗅ぐと、ジャンクフードを欲しやすくなる

・ジャンクフードの匂いを長く嗅ぐ方が、ジャンクフードをより欲しなくなる

ということです。

 

これらのことから、例えばピザを食べたくなった場合には、ピザ屋の前などでピザの匂いを2分以上嗅ぐと良いということです。

そうするとピザを欲しにくくなって、健康的な食材を欲するようになる確率が上がります。

誘惑につられてすぐに店に入らず、少し匂いを嗅いで我慢することが重要なのです。

 

そしてこのことは、嗅覚だけでなく視覚でも活用できることもわかっています。

ピザの匂いを嗅げない場合には、スマホなどでピザの画像をたくさん見ることで、ピザの匂いを嗅いだのと同じ状態になるのです。

家にいる時などに無性にジャンクフードを食べたくなった時などは、この方法は適していますね。

但し、中途半端に画像を見ると余計食べたくなってしまうので、数百枚は見ないと効果が出ないそうです。

ちょっと大変ですね・・・

 

感覚退屈

このように、匂いを嗅いだり画像を見ることでジャンクフードを我慢できる確率が上がる理由として、「感覚退屈」という現象が関係していると考えられています。

 

感覚退屈とは

1.食べ物の画像を大量に見たり匂いを嗅ぐことで、視覚や嗅覚が慣れる

2.その食べ物を食べる前に味を予測できるようになる

3.その予測した味にさえも慣れる

4.その食べ物を食べなくても、ある程度食べた感覚に近づき満足する

という現象が起こることをいいます。

もっと簡単に言えば、「慣れて飽きる」ということですね。

 

人間の脳は、過去に食べたものの味などを覚えていて、それを感じることが出来ます。

例えば、梅干しやレモンを見たり想像するだけで、食べてもいないのに唾液が出てくるようなことです。

 

感覚退屈は、その習性を繰り返し視覚や嗅覚を通して脳に与えることで、脳を勘違いさせるようなものです。

梅干しやレモンを最初に想像した時は唾液が出ても、ずっと想像していたら出なくなるのも同じ原理です。

 

依存性の高いジャンクフードTOP10

参考に、依存性が高くてやめられないジャンクフードTOP10を紹介しておきます。

1位 ピザ

2位 チョコレート

3位 ポテトチップス

4位 クッキー

5位 アイスクリーム

6位 ポテトフライ

7位 チーズバーガー

8位 炭酸飲料

9位 ケーキ

10位 チーズ

チョコレートやポテトチップスを抑えての堂々の1位は、なんとピザです。

どれも手軽に食べられるものばかりですね。

手軽で安い食べ物の大半は、ジャンクフードです。

 

ちなみに、日本人が大好きな白米もジャンクフードの一つです。

白米は健康的な食べ物として、たくさん食べるように親から言われた人は多いのではないでしょうか。

完全な間違いです。

白米は、玄米からビタミン・ミネラル・食物繊維・タンパク質などを根こそぎ取り除いたものです。

つまり、玄米から栄養をことごとく取り除いた「糖質の塊」が白米なわけです。

食べるなら白米ではなく、玄米にしましょう。

 

あと、パンやうどんやパスタや餅なども、全て栄養のないジャンクフードです。

 

まとめ

・ジャンクフードの匂いを2分以上嗅ぐと、ジャンクフードをやめやすくなる。

・ジャンクフードの写真を数百枚見ると、同様になる。

・これらは、感覚退屈という現象を利用している。

ジャンクフードを食べるということは、「健康」という最大の資産をお金を払って捨てているようなものです。

売られているジャンクフードは、いかに消費者の健康に役立つかではなく、いかに依存させられるかを考えて作られています。

ろくなもんじゃありません。

 

健康のために、食事に気を付けることは必要不可欠です。

そして食事において、最初にやるべきことは

身体に悪いものを食べない

ということです。

身体に良いものを選びながら食べるのは、その後で良いのです。

まずは明らかに身体に悪いジャンクフードなどをやめるのが大切です。

 

ジャンクフードを0にするのは難しいかもしれませんが、紹介したような方法を使って少しでも減らしてみてください。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。