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NISA前提社会へ

NISA前提社会へ

今回は、大幅に改善されたNISAについてです。

 

結論としては

・NISAが大幅に改善された(実際の施行は2024~)

・NISAが改善された分、今後増税が行われると考えられる

・今後は、NISAを利用しないとジリ貧になるかもしれない

となります。

 

2023年度の税制改正大綱で、NISA(少額投資非課税制度)が大幅に改善されることが、決定しました。

多くの人が予想していた以上の大幅な改善となり、個人投資家たちは歓喜に包まれています。

実際に、新しいNISAを早い段階からしっかり利用するだけで、老後問題を解消できるだけでなく経済的自由を手に入れることも夢ではないレベルの改善になっています。

新しいNISAが順調に続くのであれば、20年~30年後の日本には大量の富裕層が溢れていることになるかもしれません。

今回の改善は、その位インパクトの大きいものなのです。

 

しかし、NISAの改善は喜ばしいこととは言え、喜んでばかりはいられません。

国がアメを渡してきたのですから、次に来るのはムチです。

そのことを理解してNISAを活用していかなければ、今後生き残っていくことは難しくなるかもしれません。

 

それでは、今後気を付けなくてはならないことなどについて、説明していきます。

新しいNISAの内容に関しては、たくさんの方がわかりやすい説明をブログやYouTubeでされていますので、ここでは割愛します。

 

増税がやってくる

国が行ってくるムチとは、もちろん「増税」です。

本来的には、現在の日本の状況で増税するべきではありません。

むしろ減税をしなくてはならない状況です。

 

しかし、財務省や政府はプライマリーバランス黒字化を目標にしていて、緊縮財政を行い続けてきています。

常に増税を狙っているのです。

あまりに馬鹿げていますが、残念ながらこの流れはすぐに変わることはないと思われます。

30年も続いていますし、つい先日も防衛費増額のための増税を決定しましたよね。

もちろん、それで増税が終わりなわけではありません。

 

新型コロナで給付金や雇用調整金やワクチン代などで使った費用を、増税という形で取り戻しに来るはずです。

段階的に上げ続けている消費税も、当然上げるつもりでしょう。

金融所得課税の引き上げも、常に議題に上がっています。

炭素税なども作られる可能性は高いですね。

相続税も生前贈与加算が3年が7年になり、大増税が決まっています。

社会保険料も、今後引き上げられる可能性もありますし、年金受け取り開始時期の先送り化も行われるでしょう。

 

要するに

NISAの改善以外は、増税まみれ

ということなわけです。

 

そのようなことから考えると、NISAの改善は他の増税を国民に受け入れさせるための餌とも考えられます。

増税するためにNISAを改善した、ということかもしれませんね。

 

真実が何なのかはわかりませんが

NISAは改善されたが、今後増税などは続く

ということは、しっかり理解しておくべきでしょう。

NISAの改善というプラスだけでなく、増税などのマイナスに確実に襲われるということです。

 

NISA活用が前提に

このような状況において、NISAを活用しなければ、増税などによるマイナスのみが残ってしまいます。

給与が上がらない日本において、増税や社会保険料の引き上げなどは、可処分所得が減るだけです。

つまり、貧しくなる一方だということです。

景気が良く給与が増えていくようであれば、増税や社会保険料の引き上げがあっても、そこまで問題にはなりませんが、日本人の給与は30年間上がっていません。

そして今後も期待はできないでしょう。

岸田総理も、当初は「所得倍増」と言っていたのに、気付いたら「資産所得倍増」になっていますからね。

 

つまり、NISAが改善されたことによって私たちの生活が豊かになるというよりも、改善されたNISAを活用して何とか可処分所得減少の時代を生き抜くしかない、という方が適切な状況なのです。

逆に言えば

NISAを活用しなければ、ジリ貧になる

と言えるわけです。

 

そのように考えると、NISAの活用は生きていく上での前提条件として捉えなくてはならないのかもしれません。

 

やるべきこと

本質的には、経済が成長して給与が上がってくれれば、投資は必須ではありません。

そのために必要なことは、政府の緊縮財政をやめさせて、積極財政に舵を切らせることです。

その意志を選挙などで表して、政治に反映させることが必要です。

 

とは言え、ほとんどの人が経済に対して知識がありませんから、そう簡単に政治が変わることもありません。

変わったとしても、時間がかかると思われます。

 

ですから、それと並行してNISAをフル活用して自助努力もしなくてはなりません。

生涯上限額の1800万円までNISAに投資できる人は多数派ではないでしょうが、可能な限り早い段階から少額でもNISAに積み立てていくべきです。

新しいNISAは期間の制限がないため、とにかく早く始めた方がプラスになります。

 

NISAを活用する人としない人の間に大きな差が出来るのは明白です。

 

まとめ

まとめ

・NISAが大幅に改善された

・NISA以外は、増税まみれ

・NISAを活用しないと、ジリ貧になりかねない

今後NISAは、「活用した方が良い制度」ではなく、「活用する以外に方法がない」というような位置づけになるのではないかと思います。

資金に余裕がない人には非常に厳しい状況ですが、何とか資金を作ってNISAに投入するしかありません。

NISA改善と増税や社会保険料引き上げ・年金改悪などは、政府が

面倒は見ないから、自分で何とかして

と言っているのと同義なのです。

 

このような状況になったのは、経済に無知な国民が緊縮財政を行う政府を支持し続けてきたからでもあります。

経済の勉強をして意思表示しつつ、NISAを活用していくしかありません。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。