今回は、宝くじについての話です。
結論を言うと
宝くじを買う人は、お金の奴隷で馬鹿
です。
宝くじを買うということは、そもそも「お金とは何なのか」を理解できていないということですし、合理的に考えられていない証拠です。
合理的に考えれば
宝くじを買うこと ≒ お金を捨てること
となりますからね。
損得勘定を考えた場合に宝くじを買うべきでないのは明らかですが、損得勘定を抜きに考えたとしても、宝くじを買うべきではありません。
では、宝くじを買うべきではない理由について説明していきます。
隕石にぶつかるよりも確率が低い

このことは、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
以下は、宝くじを1枚買った場合の確率です。
1等・・・・・・・・2000万分の1
1000万以上・・・・10万分の1
これを、なぜかよく使われる東京ドームで例えてみると
1等・・・・・・・・東京ドーム満員400個の中の1人に選ばれる
1000万以上・・・・東京ドーム満員2個の中の1人に選ばれる
となります。
ちなみに1等に当たる確率は、隕石が降ってきて自分にあたる確率よりも低いそうです。
正直、よくわからないレベルではありますが、とんでもなく低い確率だということは想像できますよね。
買った瞬間に損することが確定している

宝くじは、買った瞬間に損をすることが確定しています。
しかも、大損です。
典型的なマイナスサムゲームなのです。
マイナスサムゲームとは、参加者全員の収支の合計がマイナスになるというものです。
・プラスサムゲーム
参加者全員の収支を合計するとプラス
株式の長期投資など
・ゼロサムゲーム
参加者全員の収支を合計するとゼロ
株式の短期投資など
・マイナスサムゲーム
参加者全員の収支を合計するとマイナス
パチンコ・競馬・宝くじなどのギャンブルなど
マイナスサムゲームが、収支の合計がマイナスになる理由は
胴元(運営者)が取り分を持っていくため
です。
主なギャンブルの還元率は以下の通りになります。
パチンコ・パチスロ 80~85%
競馬・競輪・競艇 70~80%
還元率とは
胴元の取り分を引いた参加者側の取り分の割合のこと
では、宝くじの還元率はどのくらいだと思いますか?
正解は
宝くじの還元率は46%
です。
半分以上持っていかれるわけです。
他のギャンブルと比べても、圧倒的な還元率の低さです。
宝くじの収益の内訳は以下のようになります。

ですから、仮に3万円分の宝くじを買ったとしたら、その瞬間に
税金に1万2000円
経費に4200円
取られているということになります。
宝くじのCMには、たくさんのタレントが出演していますよね。
そのお金はこの14%から、たっぷり払われているということです。
また、宝くじは税金になっているのだから社会貢献の一環だという人がいますが、本当にそうでしょうか。
宝くじの収益によって、宝くじの運営団体やその関連団体などが作られています。
そこは、当然ながら権力者たちの天下り先です。
利権にまみれた権力者たちの天下り先を確保することを社会貢献というのであれば、社会貢献かもしれませんが、普通に考えて違いますよね。
社会貢献をしたいのであれば宝くじなんかを買うよりも、寄付するに値すると思える寄付先を自分で調べて、ダイレクトに寄付した方が良いに決まっています。
お金の奴隷

このように合理的に考えれば、宝くじは買うべきものではありませんが
・それでも当たる人はいる!!
・買わなきゃ当たらない!!
・夢を買っているんだ!!
というようなことを言う人たちがいます。
確かに誰かは当たっていますし、買わなければ当たらないのは事実です。
そして、一発逆転を夢見たり、ドキドキワクワクしたくて買っている人もいるでしょう。
しかし、それでも買うべきではありません。
さらに言えば、そのように考えて買っている人は、むしろ当たらない方が幸せと言えます。
多くの人が、お金があれば幸せになれると勘違いしていますが
突然、持ったことのない大金を手に入れても、幸せになれない
というのは、まず間違いない事実です。
宝くじ1等当選者の多くが、その後不幸な人生を送っているのは有名な話ですよね。
自分の力で稼いで3億円を作れない人は、3億円を使える器ではないのです。
ドラム缶の水は、コップには入りきりません。
身の丈に合っていないわけです。
お金というのは、稼いで得ることも重要ですが、それ以上に使い方が重要です。
大金を持つことに慣れていない人は大金の使い方はわからず、急に大金を得ると、むしろ身を滅ぼすことになりかねません。
つまり
宝くじが当たっても、人生一発逆転にならず、むしろ身を滅ぼす
ということです。
お金を使う器を広げるには、自分の力で着実に資産を増やしていき、それに伴って広げていくしかありません。
急に器が大きくなることはないのです。
このようなことを理解せずに、宝くじなどで一発逆転を狙う人は、いわばお金の奴隷です。
「そもそもお金とは何なのか」ということを理解できていないにも拘らず、お金があれば人生が好転すると信じているわけですからね。
お金に振り回されて、お金に支配されているのです。
言ってみれば
お金が目的化している
とも言えます。
お金は自由の土台

お金というのは、目的ではなく手段です。
何かしらの目的を達成するための手段に過ぎません。
お金という手段をたくさん持てば
・様々な選択肢が増える
・時間を作ることができる
となります。
つまり
お金は、自由を得るための手段
なのです。
蓄財を一歩ずつ進めるにしたがって、少しずつ人生の自由度が上がっていきます。
「買う」という選択肢がなかったものが、「買う」という選択肢も持てます。
「経験する」という選択肢がなかったものが、「経験する」という選択肢も持てます。
また、仕事においても働く時間を減らしたり、給料が下がっても好きな仕事をやることができるようになるかもしれません。
このように、様々なことにおいて、お金があれば自由度が上がっていきます。
しかし、ここで絶対に忘れてはいけないのは
自由を得るためには、責任や努力などの代償が必ず付随する
ということです。
経済的に自由度を上げていくためには、それ相応の努力やリスクをとらなくてはならないのは、当たり前のことです。
そして、そのような代償を支払い続けてきたからこそ、例えば1億円というお金でどれだけの自由を買えるのかがわかるのです。
はっきり言ってしまえば、1億円で得られる自由は、何でも好きなものを手に入れられるような自由度からは程遠いです。
1億円手に入れたからと言って、マイホームや高級車やクルーザーなどを手に入れようとする人は、1億円の価値をはるかに大きく見積もり過ぎています。
宝くじで1億円や3億円を手に入れた人は、このことを理解できないことがほとんどなのです。
そりゃそうですよね。
持ったことない人が急に手に入れても、その威力や限界など分かるはずもありませんよね。
そのような意味では、宝くじは当たる当たらないどちらにしても、買うべきではないのです。
まとめ

・宝くじの1等が当たる確率は、隕石がぶつかる確率よりも低い
・宝くじはマイナスサムゲームで、還元率は46%というどんでもない低さ
・宝くじを買う人はお金の奴隷で、大金を使える器ではない
・お金は自由を得るための手段
資産を大きくしていくにつれて、自由を少しずつ得られます。
宝くじにお金を投じるということは、単に自由から遠ざかっているにすぎません。
宝くじの目的は、「お金」です。
お金を投じて、お金を生もうとしている行為に他なりません。
お金でお金を生むという考え方で言えば、3万円という金額は利回り4%で計算したとしたら、75万円の原資があってやっと1年間で得られる金額です。
そのような金額を、ごみとして捨てているようなものなのです。
宝くじに3万円使うのではなく、その3万円を自分の趣味や家族や友人との楽しい経験に使えば、とても楽しく充実した時間が過ごせるかもしれません。
「有限なお金をどのように使えば人生が豊かになるのか」ということこそ、最も深く考えなくてはならないことなのです。
マネーリテラシーが高く、自分の人生の豊かさについて考えられる人は、絶対に宝くじなどというゴミを買うことはありません。
宝くじを買うのはやめて、もっと自分にとって有意義なお金の使い方をしましょう。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。