仕事・ビジネス

「好きな仕事」より「稼げる仕事」を選ぶメリット

好きな仕事より稼げる仕事を選ぶメリット

今回は、「好きな仕事」と「稼げる仕事」のどちらを選ぶべきか、についてです。

 

誰にも当てはまる正解がないことは前提として、結論としては

・好きなことを仕事にすることにはリスクも存在する

・特に若いうちは、稼げる仕事を選ぶメリットは大きい

となります。

 

仕事を大きく分けると

・「好きな仕事」と「嫌いな仕事」

・「稼げる仕事」と「稼げない仕事」

というように分けることができます。

(他にも様々な指標はありますが、ここでは割愛します。)

 

図にすると以下のようになります。

好きな仕事・嫌いな仕事と稼げる仕事・稼げない仕事の図

この中で、Aの「好きで稼げる仕事」が最も好ましいのは、誰もが同意するところでしょう。

好きで稼げる仕事げできている人は、非常に幸せで充実していますよね。

 

しかし好きなことを仕事にして、必ずしも稼げるとは限りません。

稼げるかどうかは個人の能力にもよりますが、業種によるところも大きいです。

自分の好きなことの業種が、給料がとても低い業種である可能性もあります。

逆に、稼げる仕事でやりがいもあるけれど、どうしても好きになれない場合もありますよね。

 

ではもし次の2つの選択肢から選ばないといけないとしたら、どちらを選びますか?

・収入は低いが、好きな仕事

・収入は高いが、やりたくない仕事

図でのBとCです。

もちろんこの選択に、明確な答えはありません。

Dの「嫌いで稼げない仕事」は誰もが選ばないのは確定ですが、BとCは意見が分かれるところですよね。

各々の価値観によります。

ちなみに、Dのような仕事をしていて苦しんでいる人がいるとしたら、すぐに転職を考えることをお勧めします。

 

ただ、最近の流行としては

好きな仕事をやることが人生を豊かにする

というものが強いように思えます。

書籍やYouTubeやブログなどでも、見聞きすることがあるのではないでしょうか?

 

確かに好きな仕事を選ぶことは素晴らしいことです。

しかし、好きな仕事を選ぶことにはリスクも存在します。

 

逆に、「稼げるけれど、やりたくない仕事」を選ぶことにも大きなメリットがあります。

個人的には、多くの人は稼げる仕事の方を選ぶメリットの方が大きいと感じます。

特に若い人ほど、その傾向は強いと思います。

 

では好きな仕事を選ぶリスクや、稼げる仕事を選んだ方が良い理由などについて説明していきます。

ただし、あくまでも考え方の一つとして捉えてください。

好きなことを仕事にして、充実して豊かな人生を送っている人もいると思います。

そのような人を、否定する趣旨ではありません。

 

仕事にすると好きでなくなる

好きなことを仕事にするリスクとしては

仕事にすると好きでなくなる

ということがあります。

 

これは、仕事にすると様々な制約が発生してしまうことが主な原因です。

・利益を出さなくてはならない。

・周りと協調しなくてはならない。

・市場や顧客が求めるものを提供しなくてはならない。

などの制約です。

これらの制約は、仕事である以上は必須条件になります。

 

もし

・利益度外視。

・自分がやりたいようにやる。

・顧客が求めていなくても、自分が好きなことをやる。

このようなものは仕事として成立しません。

単なる趣味です。

 

趣味であれば好き勝手しても何も問題ありませんが、仕事にした以上は仕事として成立するようにしなくてはなりません。

制約の範囲内でしか、好きなことを行えないということです。

すると結果として

自分のやりたかったことは、こんな事じゃない

となってしまう可能性があります。

 

好きなことだった分だけ、失望も大きくなりがちですよね。

期待が大きい分、落差も大きくなってしまうわけです。

 

要するに、仕事である以上

〇 求められているものを、提供する。

× 自分の好きなものを、提供する。

ということです。

仕事にした瞬間から、好きなこと・やりたいことをできなくなる可能性があるということですね。

 

もし

求められているもの = 自分の好きなこと

になるのであれば、好きなことを仕事にして上手くいく確率がぐっと上がります。

しかし、それはかなり確率としては低いと思われますね。

 

自由の土台はお金

このように、仕事にすると好きでなってしまうリスクがありますが、この根底にあるのは

仕事でお金を稼がなくてはならない

ということです。

お金を稼がなくてはならないから、利益出さなくてはなりなくなり、求められているものに合わせなくてはなりません。

 

もしお金を稼がなくてもよければ、独立起業をして「求められているもの」と違ったとしても、ひたすら「好きなこと・やりたいこと」を続けることが出来ますよね。

多数の人からは求められないかもしれませんが、コアなファンがつくかもしれません。

自分の信じることを貫くこともできますね。

 

つまり「求められているもの=自分の好きなこと」でなくても

経済的に余裕があれば好きなことを続けることが出来る

というわけです。

経済的自由を達成していれば、完璧です。

 

そのステージに行くためには、まず最初はとにかく稼ぐことを中心に考える必要があります。

要するに、ざっくり言えば

1.やりたくない仕事でも、とにかく稼ぐ。

2.経済的に余裕を持つ。(経済的自由に近づいていく。)

3.好きなこと・やりたいことを仕事にする。

という順番が、好きな仕事を嫌いにならずにやっていくために最も効率的な手順かもしれないのです。

 

このことが、特に若い人は好きな仕事よりも稼げる仕事を選んだ方がメリットが大きい理由です。

「急がば回れ」というやつですね。

 

人生100年時代

若い頃からそんなに稼げる仕事なんてないし、経済的に自由になる頃には結構な歳になってしまう

このように思われる人もいるかもしれません。

 

しかし、そんなことはありません。

例えば配送業などは、超激務ですが相当稼げます。

個人事業主になって契約を取りまくって毎日働けば、年収1000万は軽く超えられます。

そして忙しすぎてお金を使う暇もありませんから、固定費などの支出に気を付ければ、数年で2000~3000万円くらいなら貯めることが出来ます。

 

またそんな荒業でなくても、20年間倹約に励んでしっかり積み立て投資をしていけば2000~3000万円貯めることは難しくありません。

その間の頑張り次第では、もっと大きな資産を築くこともできます。

 

仮に25歳から始めて20年経っても、まだ45歳です。

人生100年時代としたら、まだまだ時間はあります。

15~20年を経済的基盤を築くための準備期間にしたとしても、好きなこと・やりたいことをやる時間は十分に残っています。

 

トータルで考えた場合、そのような人生設計も一つの選択肢になり得るのではないでしょうか。

 

まとめ

・好きなことを仕事にすると、好きでなくなってしまうことがある。

・仕事は「求められること」をしなくてはならない。

・「お金を稼がなくてはならない」ということが、足かせになる。

・まず稼いで経済的に余裕を持つことで、好きなことを続けやすくなる。

好きなことを仕事にしても好きじゃなくなることもなく、そして十分に稼ぐことが出来れば、それが最高なのは間違いありません。

しかしそれは超レアケースです。

理想と現実が一致しないことの方が普通です。

何が正解かは人によって違いますが、まず準備をしっかり整えてから好きなことをやるというのも一つの選択肢ですね。

 

但し、好きなこと・やりたいことが若いうちにしかできないようなことであれば、迷わずやるべきです。

死ぬ時の後悔は、「やらなかったこと」に対する後悔ばかりだそうですよ。

その時にしかできないことであれば、ある程度のリスクをとってでもやるべきだと思います。

再起不能になるようなリスクはダメですが。

 

巷で言われている流行が全てにおいて正解ではありません。

色々な選択肢をしっかり考えて判断してください。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。