健康・医療

習慣にするコツ

習慣にするコツ

今回は、「習慣化」についてです。

 

結論としては

・習慣こそが自分の能力を作る

・週4回以上を2カ月以上継続すると習慣化しやすい

・習慣化のためには、意志より環境が重要

・「準備を減らす」「既存の習慣とセットにする」ということで習慣化しやすい

です。

 

習慣というのは、人生の中で非常に大きな割合を占めています。

「どのようなことを習慣にしているか」「毎日欠かさずに行っていることは何か」ということが、その人の能力を形成し、人生を決めると言っても過言ではありません。

 

生活習慣病は、その名の通り生活習慣によって引き起こされる病気です。

がんや糖尿病や歯周病などです。

これらの病気は、日々の生活習慣次第で発症・悪化することもあれば、予防・改善することも可能です。

どのようなライフスタイルを習慣化するかによって、「健康」という人生において重要な要素が決定づけられていくわけです。

 

また、例えば毎日1時間の読書を習慣にすれば、どんどん知識や思考力は高まっていきます。

読書の習慣がない人と比べると、時間経過とともに差は広がっていきます。

仕事など、様々な面で圧倒的な差が現れることは間違いありません。

 

このように習慣というものは、その人を形成する土台とも言えるものです。

「何を習慣化するのか」ということこそが、人生を決定づけるとも言えるわけです。

 

しかし、「何を習慣化するのか」ということの前に、習慣化すること自体が出来なくて困っている人も多いのではないでしょうか。

習慣にしようと頑張っても、習慣になる前に挫折してしまうなんて話はよく聞きますよね。

 

そこで、習慣化するために把握しておくべきことや、習慣化するためのコツなどについて説明していきます。

 

頑張り続けるのは難しい

「継続は力なり」というように、なんといっても大切なのは「継続性」です。

どんなことでも継続することで、大きな成果につながります。

継続することで、自分の能力を作り上げて高めることができるのです。

能力の高さが、人生を左右することは当然ですから、継続することは人生を豊かにすることに直結します。

(但し、「何を」継続するかも重要です。)

 

しかし、「継続する」ということが、何よりも難しいですよね。

毎日頑張り続けて継続することは、特別にストイックな一部の人を除けば、至難の業です。

 

だからこそ、習慣化が重要なのです。

毎日頑張り続けることが難しくても、習慣になってしまえば自動的に続けることが出来ます。

 

これは、人間に

ホメオスタシス(恒常性)

という性質があることによります。

 

ホメオスタシスとは

体の環境を変化しないように、一定に保ち続けようとすること

です。

変化を嫌い、安定を好むということですね。

つまり、一旦習慣化してしまえば、脳はそれを継続するように指令を出すということです。

人間の脳は、そのようにできているのです。

 

お風呂や歯磨きは、小さい頃からの習慣になっていますよね。

ですから面倒だとは思っても、お風呂に入らなかったり歯を磨かなかったりすると、落ち着かない気分になるわけです。

 

継続するためには、習慣化こそが全てということですね。

 

習慣化するための条件

では、どのくらい継続すれば、習慣になるのでしょうか。

最初は頑張って続けたけど、習慣になる前に挫折してしまった。

習慣になったと思ったけれど、続かなくなってしまった。

というような経験がある人も多いのではないでしょうか。

 

ビクトリア大学による論文によると、習慣化するために必要な頻度と期間は

週4回以上を55~60日間以上続ける

ということが分かっています。

 

もちろん、習慣にしたい対象によっても変わってきますが

約2カ月以上、週4以上の頻度で行う

ということで、習慣になる確率を大幅に上げられるということです。

 

根性ではなく環境で習慣化する

週4回以上を2カ月と言っても、なかなかハードルが高いですよね。

わかっていても、習慣になる前に挫折してしまうことが大半です。

 

なぜ挫折してしまうかと言えば、多くの人が

とにかく2カ月は毎日でも頑張る!!

というように根性論でアプローチしてしまうからです。

もちろん、意志の力で2カ月以上継続できる人もいるでしょうが、ごく少数でしょう。

 

多くの人にとって習慣化するために重要なのは、意志の力ではなく環境です。

意志の力という「根性論」ではなく、環境という「仕組み」を整えることで習慣化の達成がぐっと近づきます。

 

〇 仕組み・システムによって継続

× 根性によって継続

ということですね。

 

このことは、仕事ができる優秀な人がはミスをしたときに「今後は気を付けます。」というような精神論ではなく、システムで解決することと同じです。

「頑張ります」「気を付けます」は無意味
「頑張ります」「気を付けます」は無意味【優秀な人は言わない】ミスは「気を付ける」「頑張る」などの精神論では無くならなりません。このような精神論を振りかざす人は仕事ができない人ですね。仕事ができる人はミスしたことを振り返ることで分析をし、システムを作ってミスを繰り返さないようにします。...

精神論で様々なことを解決しようとする人は、仕事も習慣化もできない人であることがほとんどです。

自分を信用しすぎているのです。

優秀な人は、自分がミスしたり気持ちが萎えたとしても、うまくいく仕組みを考えます。

自分の能力や意志を過信していないわけです。

 

例えば筋トレを習慣化したいとします。

根性ではなく仕組みで継続するために、様々な方法が考えられます。

・パーソナルトレーナーを雇って、前払いする

・筋トレ仲間を作って、さぼったらペナルティを受ける約束をする

・家族の前で筋トレをしないと夕飯食べさせてもらえない約束をする

などなど、色々ありますよね。

 

一番簡単な環境作りとしては、他人を巻き込むことです。

さぼりたくてもさぼれない環境を作ってしまえば、習慣化は見えてきます。

 

ハードルを下げる

さらに習慣化しやすくするために、習慣化のハードルを下げるテクニックを2つ紹介します。

・準備を減らす

・既存の習慣とセットにする

それぞれ説明していきます。

 

準備を減らす

テクニックの1つ目は、「準備を減らす」ということです。

例えば、筋トレを習慣にしたいとします。

ジムに通って筋トレをするとした場合

1.ジムに行く準備をする。

2.ジムまで行く。

3.ジムで着替える。

4.筋トレを始める。

という手順を踏むことになります。

仕事帰りにジムに行くのであれば、朝にジムセットの用意をしたり、一旦家に帰ってジムセットを取りに行かなくてはいけません。

ジムに行こうとは思ったものの、準備も面倒だし行くのをやめてしまう、なんてこともあり得るでしょう。

 

ですから、少なくとも習慣化するまでは、このような準備をできるだけ減らしてしまった方が良いです。

例えば

17時になったら、仕事が終わってなくても会社の空いているスペースで、筋トレ仲間と15分だけ筋トレをする。

風呂に入る前に、必ず家で筋トレをする。それを家族と約束する。

のようなことです。

 

筋トレをするまでの過程をできるだけ少なくして、始めやすくするということです。

ジムに行って負荷の高い筋トレをするのは、習慣化した後でも遅くはありません。

まずは、筋肉をつけることを目指すよりも、習慣化することを目指した方が良いのです。

 

既存の習慣とセットにする

2つ目は、「習慣をセットにする」ということです。

何か新しいことを習慣にしたいときに

既に習慣になっていることと、セットにすると習慣化しやすくなる

ということがわかっています。

 

例えば、歯磨きを夜は10分以上することを習慣化したいとします。

もし元々の習慣として毎日風呂で湯船に15分つかっていたとすると、湯船につかっているときに歯磨きをセットにして行うようなことです。

このように、新しい習慣を既存の習慣の一部とするようにしてあげることで、習慣化するハードルはぐっと下げることができます。

 

まとめ

・習慣こそが自分の土台となり、能力などを作る

・週4回以上を2カ月以上継続すると習慣化しやすい

・習慣化のためには、意志より環境が重要

・「準備を減らす」「既存の習慣とセットにする」ということで習慣化しやすい

 

小さなことを積み重ねることが、とんでもない所へ行くただ一つの道

イチロー選手の名言です。

 

毎日継続することは、突き抜けるための最もシンプルな方法です。

そして習慣化は、継続するための最強のツールです。

 

まずは習慣化することを目指してみてください。

クオリティを追求するのは、習慣化した後でも遅くはありません。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。