今回は、「お金に捉われない生き方」についてです。
結論としては
お金に捉われない自由を手に入れるためには、お金持ちになるしかない
となります。
ここでの「お金持ち」の程度については各々の支出の大きさによって異なりますが、完全にお金に捉われない状態であれば、相当の資産は必要になります。
私たちが生きている資本主義社会においては、お金は絶対的な価値基準になります。
お金は生きていく上で必要不可欠なものですから、私たちはお金に縛られて生きていると言えます。
ほとんどの人は、お金の心配をしたりお金のために様々なことを我慢したりして生きています。
・老後の生活が心配
・嫌だけど生活のために、今の仕事をやめられない
・お金の不安があるから、本当はやりたいことを諦める
などです。
つまり、お金に捉われながら生きているというわけです。
このお金の呪縛から完全に脱却するためには
・お金が有り余った状態になる
・文明から脱却して、無人島などで原始人のような生活をする
という2つの選択肢しかありません。
2つ目の選択肢は、ちょっと現実的ではありませんから、やはりお金持ちになるしかないわけです。
では、お金に捉われない生き方について説明していきます。
資本主義のルール

このような話になると
お金が全てじゃない!!
というようなことを言う人は、結構います。
まさにその通りだと思います。
お金で買えないものもありますし、お金で全てが決まるわけではありません。
決して、お金が全てではありません。
しかし資本主義社会においては、お金が絶対的な価値基準だというのも事実です。
資本主義社会においては、本質的には価値のないものでも売れてお金を生み出せば、それは価値があるものになります。
逆に本質的にどれだけ価値があるものでも、お金を生み出すことができなければ、資本主義社会においては価値はありません。
このような資本主義が正しいかどうかは甚だ疑問ですし、個人的には現在の資本主義は変わる必要があるとも感じます。
しかし私たちは、資本主義社会を飛び出さない以上、資本主義のルールに従って生きていかなくてはならないのも事実ですよね。
そのような意味でも、お金を否定してお金と無縁になって生きていくことはできないのです。
あらゆるものをお金に換算して価値を判断する
というのが、私たちが生きている資本主義のルールなのです。
お金に捉われないとは

資本主義社会に生きている以上、お金と無縁になることは不可能ですが、お金に捉われない生き方は不可能ではありません。
例えば
・お金のために、やりたくない仕事をする。
・お金のために、大切な時間をたくさん使う。
・お金のために、色々なことを諦める。
というような状態は、お金に捉われていますよね。
つまり、お金に捉われているというのは
お金によって、自由が制限されている状態
と言えます。
逆に、お金に捉われない生き方とは
お金によって自由が制限されない生き方
ですね。
そしてお金に捉われない自由な生き方を実現するには
お金持ちになること
が唯一の方法です。
やりたいことをやって、やりたくないことをやらなかったとしても、お金が減らずに増えるようであれば、お金によって自由は全く制限されていませんよね。
現実的ではないように思えるかもしれませんが、残念ながら完全にお金に捉われないためには、そこまでいかなくてはなりません。
お金は、資本主義のルールそのものであると同時に、自由の引換券でもあるのです。
自由になるのは可能か?

・支出↓
・収入↑
・資産運用
これらを行うことで、誰もがある程度はお金持ちになることができます。
しかし、完全にお金に捉われないレベルまで到達できる人は、ほんの一握りのわずかな人だけです。
当然ですが、ほとんどの人はそこまで到達できません。
また、お金持ちになれたとしても、お金持ちになるまでの間はお金に捉われて生きていることになります。
時間をかけて一歩ずつ、自由に近づいていく感じです。
・ほとんどの人は完全な自由は手に入れられない
・手に入れられても、多くの場合は高齢になってから
自由に少しずつ近づくことはできても、これが現実ですよね。
しかし一つ前提を外してみると、景色が変わってきます。
「自分の生きている間に」という前提です。
多くの人にとっては、自分の人生の大半がお金に捉われず自由なのは、ほぼ無理ですよね。
自由への階段を一歩ずつ上っていくことはできますが、登りきることは難しいと言わざるを得ません。
上っている最中に人生の終わりが来るでしょう。
しかし時間を、自分の子どもや孫の世代まで伸ばしてみたらどうでしょうか?
どこかで階段を登り切れる瞬間が来るはずですよね。
その瞬間からは、自分の子どもや孫たちはお金に捉われない人生を歩むことが出来るようになります。
赤の他人のために頑張って資産形成をするのはあり得なくても、自分の子供や孫のためならどうでしょうか?
もちろん、子供や孫たちの人生を決めるのは本人です。
しかしお金に捉われないで済むのであれば、人生の選択肢は無限に広がります。
そしてそれは、自分の人生だけでは無理でも、世代を超えることで可能になる可能性が高いのです。
実際に、完全な自由を手に入れている人たちは、世代を超えて資産を引き継いでいることがほとんどです。
一人の人生だけでなく、何世代も使って資産形成しているというわけです。
これに対して
お金の大切さを学べなくなる!!
と思う人もいるでしょう。
確かにそのような面もあるかもしれませんが、その発想こそがお金に捉われている証拠とも言えます。
お金が目的化してしまっているのです。
お金はあくまで生きていくための道具でしかありません。
お金を稼げるようになることが、人生の目的ではありません。
人生においてやりたいことなどを達成するために、いかにお金を有効に使うかが重要なのです。
道具を道具として使えることこそが、人生を自由に生きていくことに繋がるのではないでしょうか。
まとめ

・誰もがお金に捉われて生きている。
・お金に捉われず自由に生きるためには、お金持ちになるしかない。
・完全な自由を手に入れられる人は、ほんの一握り。
・しかし誰でも世代を超えれば、完全な自由を手に入れることも可能。
資産を子どもや孫などに残すことに関しては、賛否あると思います。
子どもには資産は残さない、という人も多いですよね。
自分の人生は自分の力で切り開け、ということですね。
もちろん、そのような考え方を否定するつもりはありません。
子どもに資産を残すも残さないも、どちらも選択肢の一つであって、どちらが正解というわけではありません。
但し、お金に捉われないということを考えるのであれば、世代を超えるという選択肢も頭に入れておくと良いのではないでしょうか。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。