今回は、FP(Financial Planner:ファイナンシャルプランナー)についてです。
結論としては
・FPへの相談は、基本的にしない方が良い
・相談したら、手数料が高い割に合わない商品を勧められるのがオチ
・無料相談は、特にやめるべき
です。
誰もが、お金についての悩みは尽きることがありませんよね。
・住宅費
・教育費
・生活費
・保険
・老後資金
・年金
・税金
・投資
・相続
など、考えなくてはならないことは多岐にわたります。
お金の管理や運用をどうすればいいのか、わからない
という人も多いのではないでしょうか。
そのような時に相談に乗ってくれるのが、FP(ファイナンシャルプランナー)です。
「お金の専門家」といったところです。
家計のことや保険のことなど、様々なお金に関することに対してアドバイスをしてくれます。
さらには、無料で相談を受けてくれるFPも多数います。
このように聞くと、「頼りになる心強い存在」と思うかもしれませんが、実はそうではありません。
基本的に、FPに相談するのは危険
です。
特に無料相談は、絶対にするべきではないものです。
無駄にお金を吸い取られ続けることになりかねません。
それでは、なぜFPに相談するべきではないのかについて、説明していきます。
人の時間は無料ではない

まず前提として
人の時間はタダではない
ということがあります。
このことは当たり前のことなのですが、日本人は特に他人の時間をタダかのように扱う傾向が強いです。
時間というのは言ってみれば人生そのものですから、時間を使うということは、自分の人生の一部を使っていることに等しいのです。
つまり、時間を使うということは
その人にとって、最も価値のあるものを提供している
ということになります。
最も価値のあるものを提供しているのですから、当然それに見合う対価を求めることになります。
これは、恋人や友人と時間を過ごすような場合にも同様のことが言えます。
自分の貴重な時間を使っている分、幸せや楽しさなどの対価を求めているのです。
幸せや楽しさを感じられるからこそ、時間を使っても良いと思える恋人や友人という関係が成り立つわけです。
もちろん、このことはお互いに対して言えることです。
そして、仕事において時間を使う対価として求めるのが、もちろんお金という報酬です。
商品やサービスを購入しない限り、お金は発生しない
と思っている人が多いのですが、本質的に言えば、これは完全な間違いです。
相手の時間を使った時点で、支払いが発生するのが本来的な筋です。
商品やサービスを購入しない限り支払いが発生しないようなものは、そもそも商品やサービスの価格にその人件費も上乗せされているだけです。
このことは、自分に置き換えて考えてみればわかるはずです。
仕事において自分の時間をタダで使われ続けてしまえば、仕事として成り立ちませんよね。
対価を求めるのが当たり前です。
FPの収入源

しかし、無料で受け付けているFPへの相談は多々あります。
FPへの有料相談の相場としては
1時間あたり、5000円~1万円
くらいが目安です。
契約形態としては、時間制だけでなく、月額制や顧問契約などもあります。
相談を受けるFPが相談者に提供しているのは、自分の時間だけではなく、自分の知識も提供しています。
その知識は、それまでに時間やお金や労力を費やして獲得したものです。
つまり
・その時の時間
・培った知識(過去に費やした時間・労力・お金)
に対する報酬が、1時間あたり5000円~10000円ということです。
これらのものを提供しているにも拘らず無料なのは、ボランティアをしているわけではもちろんありません。
相談者ではなく、契約している会社から報酬を貰っている
というだけのことです。
顧客である相談相手から直接報酬を取るわけではなく、自分が所属・契約などをしている保険会社などから報酬を得ているのです。
報酬の出所が違うだけですね。
FPと顧客と保険会社などの関係としては、以下のようになります。

このような流れですね。
しかし、これでは保険会社などは損するだけです。
ですから、保険会社は顧客からお金を取るのです。
そして保険会社が顧客からお金を取るためには、FPが顧客から保険会社にお金が流れるように誘導します。
つまり
FPは顧客に、契約している会社の商品を売りつけることが目的
というわけです。

FPは顧客に適したアドバイスをするよりも、手数料の高い商品を勧めて売った方が報酬を多く貰えます。
(※手数料は、保険料の中の保険会社の取り分)
ですから、FPは顧客である相談者に手数料の高い保険商品や投資商品を売ろうとするわけです。
その商品が、相談者の家計などにとってプラスかどうかは関係ないのです。
つまり
FP無料相談は、ボッタクリ商品を売りつけられるだけ
ということです。
自分たちの状況に合った有益なアドバイスを受けられないだけでなく、マイナスを受けてしまうのです。
また、無料ではなく有料の相談をしているFPでも、さほど差はありません。
実は、相談料という報酬だけで成り立っているFPは、ほとんどいません。
全くいないというわけではありませんが、ごくごく一部にすぎないのです。
有料の相談のFPは、相談料に加えて商品を売ったインセンティブを得ることが出来ます。
ダブルで報酬を得られるということですね。
そもそもほとんどの民間保険は、加入するべきものではありません。

しかしFPは、手数料を顧客からいかにとるかを考えなくてはなりません。
FPとしては、顧客から手数料を取らなくては、利益が出ないのです。
生活のためには、「保険に入らない方が良い」などはなかなか言えないわけです。
このように考えると、FPは構造上成り立ちにくい職業なのです。
常に相手の利益も意識する

FPに限らず、無料のものには必ず裏があります。
結局のところ
どこで客からお金を回収するか
というのが違うだけです。
仕事として成り立つためには、必ず利益をだす必要があります。
理想的なビジネスというのは、提供者側と顧客側とがお互いにwin-winの関係になれることです。
顧客である消費者側としても、このことは常に意識するべきでしょう。
自分が客だからといって、相手の利益にならない要求ばかりしていては、嫌われるのがオチです。
要求ばかりするのは、「お客様は神様だろ!!」というような勘違いをしている人に多いですね。
しかし、このような人は客として見られなくなっていきます。
ビジネスをする上では、利益にならず損失になるような客は、客ではないのです。
ですから、良質なサービスを受けたければ、相手の利益も意識するべきなのです。
「give & take」です。
まとめ

・人の時間を使うのであれば、対価を支払う必要がある
・FPへの相談は、ボッタクリ商品を買わされる可能性が高い
・客としても、常に相手の利益も意識するべき
そもそもタダで何かを貰えると考えること自体が、間違いです。
タダだと思っていても、必ず何かしら支払わされています。
個人情報であったり、時間差で何かを買わされたりします。
もし何も支払わないようであれば、それはそれで良いサービスなどを受けられなくなっていくだけです。
貰うことばかりに執着すると、信頼や将来サービスを受けることを失いかねないのです。
結局、適正な対価を支払うというのが、最も理に適っているわけです。
ただし、適正以上のボッタクリに引っかからないようにもしなくてはなりません。
無料の裏には、ボッタクリがよくいます。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。