教育・子育て

子供の将来が心配なら因数分解する

子供の将来が心配なら心配事を因数分解する

今回は、「子どもの将来が心配な親がやるべきこと」です。

 

結論としては

・心配事は、因数分解して明確化する。

・明確化したものに対して、各々考えれば良い。

です。

 

子どもの将来を心配している親は、少なくないでしょう。

・お金に苦労せずに、生きていけるだろうか。

・ちゃんとやりたいことが出来るだろうか。

・社会の一員として、立派にやっていけるだろうか。

などなど、心配し始めたらキリがありません。

 

しかし「心配だ、心配だ」と言っても、その心配に対する対応策や解決策を講じられている人は、ほとんどいません。

なぜ対応策や解決策を講じられないかと言えば

心配事を明確にできていないから

ということに尽きます。

「よく分からないけど、とにかく心配」という感じです。

 

年金2000万問題やコロナ騒ぎと同じです。

何だか心配だったり不安だったりするけれど、その実態をしっかり理解できていないわけです。

 

そして、理解していないにも拘らず、子どもに「あーしなさい」「こーしなさい」と口を出しているのです。

口を出している親自身が、心配の内容を理解していないわけですから、子どもにあれこれ言う内容が適切でない可能性が高いのは言うまでもありません。

 

そこで今回は、心配の内容を把握して理解するための考え方を説明します。

心配の内容などは人によって違いますから、大枠の考え方について説明します。

大枠の考え方を学んだ上で、自分の状況に落とし込んで考えてみてください。

 

因数分解する

大切なのは、「心配事」という何となくとらえているものを、分解してシンプルに落とし込むことです。

つまり

複雑なものを分解して、シンプルになるまで落とし込む

という因数分解を行うことが重要です。

困難は因数分解して解決する
困難は因数分解して解決する有能な人は物事を因数分解して考えます。因数分解することで、難しいことを簡単なことの積み重ねにすることが出来ます。どんなことも、いかに簡単に出来るかが重要なのです。また、基本を大切にすることも有能な人の共通事項です。...

 

では、「子どもの将来の心配事」を因数分解していきましょう。

子どもの将来についての心配事として、どのようなことがあるでしょうか?

 

例えば、よくあるものとして

・健康

・お金

・仕事

・人間関係

といったところが挙げられます。

 

このように因数分解したら、それぞれについて考えていきます。

 

健康

親としては、子どもには健康を損なわないでいてほしいですよね。

ですから

・どのようなことが、健康を損なうことに繋がるか

・どのようにすれば、健康を損なわないか

ということを考えていきます。

 

そもそも「健康」を大きく二つに分けると

・身体的健康

・精神的健康

があります。

ここでも因数分解して、考えるべきことをシンプルかつ明確にしていきます。

 

身体的健康

身体的健康に関わることとして

・食事

・運動

・睡眠

などが挙げられます。

 

それぞれについての具体的な話はここでは割愛しますが、親がやるべきことは子どもが身体的健康に対して、良い習慣を身につけられるような環境を作ってあげることです。

もちろん親が良い習慣を実践して子どもに見せることで、子どもの見本になることが最も効果的です。

 

精神的健康

精神的健康を損なわないためには

・過度なストレスを感じさせない。

・心の強さや柔軟さを育ませる。

などが大切です。

ストレスというのは、適度であれば必要なものですが、過度になってしまうと精神的バランスを崩しかねません。

過度なストレスのかかることから、逃げられる環境を作る

などを、親がする必要があります。

 

また、心の強さや柔軟さも非常に重要です。

壁にぶつかっても乗り越えようとする力や、立ち上がれる力、そして挑戦する力などですね。

これらを育むためには、様々な考え方や方法がありますが、方法の一つとして「良い褒め方」をすることがあります。

良い褒め方と悪い褒め方
良い褒め方と悪い褒め方子どもを褒める時、「良い褒め方」と「悪い褒め方」があります。良い褒め方は、努力や気持ちを褒めます。その結果、チャレンジ精神を向上させます。逆に悪い褒め方は、能力や結果を褒めます。その結果、チャレンジ精神を低下させてしまいます。...

挑戦と失敗を繰り返せる環境作りです。

 

お金

次に、お金についてです。

多くの親にとって、最も心配なのがお金かもしれません。

親からしたら、子どもにお金に困らない状態になってもらいたいわけです。

 

しかし「お金に困らない状態」とはどのような状態なのか、説明できる人は多くはないでしょう。

まずは、「お金に困らない状態」というものを定義しなくては、話は進みません。

 

色々な答えがあるかもしれませんが、ひとつの答えとしては

収入 > 支出

の状態は、お金に困らない状態と言えます。

 

であれば

・お金の得る方法(稼ぎ方)

・お金の使い方(支出のコントロール)

を学ばせる必要があります。

 

よく勘違いしがちなこととして

お金を稼げるようになれば、大丈夫

と思っている親が多いですが、稼ぎ方だけでなく使い方も同様に重要です。

当たり前ですが、いくら稼いでもそれ以上に使ってしまっているようでは、お金に困ってしまいます。

 

稼ぎ方

お金を稼ぐ(得る)方法としては、大きく分けて

・仕事をする。

・投資をする。

があります。

人的資本を使うか、金融資本を使うかです。

 

仕事については、選択肢を広げるために学力を向上させるのは一つの手段です。

しかし、それ以外にも「得意なこと」「興味のあること」などを、様々な経験をさせることによって見つけさせるということも重要です。

知らないことは仕事にしようとすら思えませんから、経験を増やすことは大切なのです。

 

投資については、親が投資をしていれば、子どもにも小さいうちから投資をさせて積み立てさせることも出来ます。

実質的には、しばらくは親が行うことになりますが、少しずつ本人にもやらせて投資をすることを当たり前のようにするのも一つの選択肢です。

 

使い方

自分で考えて、お金の管理をする習慣をつけさせると効果的です。

具体的には、子どもの頃から小遣いを与えて欲しいものは必ず自分の小遣いの範囲内で買わせたり、小遣いの半分は貯金や投資にまわす習慣をつけさせるなどです。

 

仕事

「良い仕事についてもらいたい」と思う親も多くいることでしょう。

しかし

どんな仕事が良い仕事か(仕事に何を求めるか)

ということを明確に定義できていない親がほとんどではないでしょうか。

 

そもそも仕事には、大きく分けて二つの役割があります。

・金銭的役割

・社会的役割

この二つです。

 

金銭的役割は、「お金を稼ぐ」ということですよね。

それに対して社会的役割は、「社会との繋がりや自己実現」などになります。

 

両方共を満たしている仕事が出来ることがベストですが、そのような仕事が出来ている人は非常に少数です。

仕事には金銭的役割と社会的役割がある

 

金銭的役割

お金を稼ぐという、生活のベースを作るのに重要な役割です。

「お金」の心配事と繋がるものです。

つまり、投資などによって、ある程度代用することも可能です。

代用できれば、仕事に金銭的役割を求める割合を減らすことも可能になります。

 

社会的役割

仕事に社会的役割を感じられないでいる人は、かなり多いのではないでしょうか。

社会的役割を優先すると、給料が高くないなどで金銭的役割を果たせないことも良くあります。

ただし、この社会的役割は、趣味などによって代用することも可能です。

 

金銭的役割・社会的役割のどちらに比重を置くのかは、その時の状況によります。

しかし、投資や趣味によって、選択の自由度を上げることも可能になります。

 

親としては、「良い仕事」を自分の常識で定義して押し付けるのではなく、子どもが自分にとって「良い仕事」とは何かを考えられるように教えると良いです。

 

人間関係

「良い人間関係を築いてほしい」と思わない親はいないでしょう。

では

どのような人間関係が、良い人間関係なのか

を考えなくてはいけません。

 

人間関係を大きく分けると

・深い人間関係

・広い人間関係

の二つがあります。

一般的には、「深くて広い」という人間関係を築くのは、困難です。

人の特性によって、「深さ」「広さ」のどちらかに偏ります。

どちらが良い人間関係と言えるかは、人それぞれです。

 

深い人間関係

深い人間関係を築く人は、時間もかかりますし、環境を選びます。

合わないところからはどんどん逃げて、子どもに合うところを探していき、合うところが見つかったら長期的に考えるのが良いかもしれません。

 

広い人間関係

広い人間関係を求めるのであれは、同時に様々な環境を与えるのも一つの方法です。

学校・スポーツ・塾など、様々な選択肢が考えられます。

 

まとめ

まとめ

・心配事は、因数分解して明確化する。

・分解したものを、それぞれ分析して考える。

今回は、考え方の大枠を説明しました。

人によって、具体的に考えるべきことやアプローチは変わります。

しかし、心配は漠然と捉えるのではなく、因数分解してシンプル・明確にしていく必要があることは変わりません。

 

一言で「良い」などと言っても、何をもって「良い」とするかから考える必要があります。

そのようなことをいちいち考えない人は、思考停止状態と同じようなものです。

常に、考えるべきことを明確化しましょう。

そのために、因数分解は非常に有効です。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。